庭住の舎

開発の進む住宅地の一角、四季折々の自然を感じることのできる中庭を内包する『庭住の舎』。完成見学会で初めてお会いし、土地探しからご相談いただき家づくりが始まりました。旧の住宅地エリアと徐々に開発の進むエリアの隣接する新しい宅地で今後どのように変化していくかわからない状況での土地購入でした。周辺がどのように変化しても　周囲の視線を気にすることなく　四季折々の自然を感じながら　豊かに暮らせるよう・・・ここで暮らすご家族にとっても訪れるゲストの方々も、この場所で過ごすひとときが、ゆったりと流れるように計画しました。ご希望のたくさん詰まったスクラップ帳を拝見しながら、要望を一つ一つ形にできるよう、表札・陶器・タイルなど小さな要素に至るまで、一緒に吟味しながら打合せを繰返した家づくりでした。愛犬と散歩から帰ってきた時の動線だったり、お子さんたちの過ごす場所と家族とのあたたかな距離感について暮らしのシーンのイメージをお話ししながら、プランに落とし込んでいきました。通りに対しては　一旦　閉じた外観となるように土間のゾーンを設け、格子戸越しに　中庭の気配が感じられるアプローチゾーン。土間のゾーンを抜けてリビングへと入ると中庭の景色が広がり、ファミリーデスクスペースを通り中庭の向こう側が子供部屋、リビングの吹き抜けの上部には、プライベートゾーンを抜けてからしかアクセスできない書斎スペースがあり空間として繋がりつつ　心理的な距離感のある空間になっています。

日々の何気ないひとときに、四季折々の風景が寄り添いう暮らし・・・