暦では、立秋も過ぎたのに、今日も暑い1日でしたね・・・
さて、今回のお話はかなり細かい『床』と『壁』の接点となる隅っこに入れる
『巾木(はばぎ)』と呼ばれる部分についてのお話。
「巾木」は建物を構成する中で、かなり小さな部材になります。
そんな小さな部材にも 大切な機能的役割が2つあります。
1つ目は、掃除機などのモノが直接壁にぶつからないようにするため、壁の保護をする役割。
2つ目は、床と壁、異なる素材の動きを緩衝する緩衝材としての役割。
石張り仕上の場合などは、素材自体が硬く収縮などの動きも少ないため
巾木を省略する場合も多いですが、木・壁紙・左官仕上の場合はなるべく巾木を設置しています。
その場合も、なるべく目立たない様に色々な工夫を行っています。
床や壁の仕上と素材や色合を合わすことで、巾木自体の存在をできるだけ目立ち難くしたり
大きさ(見える高さ・厚み)をなるべく小さく、ミリ単位で調整したり・・・・
場合によっては、底目巾木といって、見えない奥側で巾木を設置することもあります。
最近は、ロボット掃除機の影響で巾木の必要性が見直されているようにも思います。
しっかりとした巾木を設置する事を 打合せ時にお客様の方からご希望いただく事もあります。
小さな部材なのですが、出来上がる空間の雰囲気に与える影響はとても大きかったりします。
図面を書く時にも、素材、大きさ、仕上の色は・・・と 悩む部分でもあり
現場でも悩む部分でもあります。
細部にもきっちり「意匠」と「機能」を考えてコダワル
「神は細部に宿る(God is in the details)」の精神は やはり 大切ですね。
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