先日 といっても もう一月くらい前になるのですが、
滋賀県の佐川美術館に行ってきました。
十五代樂吉左衞門館 が 出来たのを知って、
去年から 行きたいねと話していたのを 坂口が覚えていて、
たまたま 予定がすっぽり空いた日の朝に、
『今日は滋賀に行こう!』と言い出しバタバタと用意して出かけました。
佐川美術館のエントランスや内部は
所々、ぐっと スケールを抑えた空間があって
外部(水盤)にすっ-と 意識が引き込まれるような不思議な感覚。
ちょうど お寺でお庭を観賞するような感覚です。
訳があって美術館の到着が夕方になった為、
さらっと平山郁夫館を見て、
十五代樂吉左衞門館へ向かいました。
坂口と二人して・・・はああ・・・とため息ばかり、
光と闇、素材と素材の際立つ空間を堪能し、
純粋に樂作品の鑑賞も楽しみました。
一通り鑑賞を終え、始めのホールに戻ってきて、
現代アートの作品の様な木の固まりに腰を下ろして
水盤から落ちる光を眺めながら・・・・
『ミニマリズムと数寄屋はつながっとったんやな・・・』と坂口が一言。
私には この言葉が 最近モヤモヤ悩んでいた事の
大きな答えになっている。
ミニマリズムと数寄屋・・・・
数日後に日曜美術館(NHK)で この樂美術館のつくられる過程の放送を見た。
想像以上にすごい現場だったようで、その映像を見て改めて、
考えた過程や量 思いや 取り組みは 層とになって
空間に厚みを添えていると感じた。
今度は 絶対ちゃんと事前に予約して、
茶室を是非見たい・・・ね・・・。
美術館到着の遅れた理由は・・・
『滋賀県に行くならここも行きたい!』と無理に提案したのが、
ギャラリー『季(とき)の雲』。
ちょうど 『川村忠晴 植物の灯り展覧会』があるのを 知っていたので
坂口に言うと、『距離感わかってる?通行止めかもよ・・・』と突っ込まれながら・・・
『うん! 滋賀県でしょ。大丈夫!!』という感じで
出かける時から ちょっと無理のある予定を組んでしまった。
しかも 当日はやはり、途中からすごい雪・・・。
でも ギャラリー『季(とき)の雲』も よかったです。
川村忠晴さんの植物の灯り・・・・灯りについても 色々思いはあるけど、
それはまたいつか書く事にして・・・
元々 好きな作家さんの器を扱っているという事で 知ったギャラリーだったので、
他に置いてある器やら小物やらオブジェやらも
すごく 私のツボには はまってしまいました。
この日は、 とにかく、創作のポケットに たくさんの色々な想いや
発見をしまい込んで 戻って来ました。
樂
2008.03.18