人が暮す場所をつくるために
近所の大きな薮がいっぺんに2箇所消えた。
山がすっかり削られて、見晴しが良くなった頃から
ガリガリたぬきの親子が
近所で見かけられるようになった・・・
といっても ご近所では
しばらく前から噂だったのに
我家だけ ずっと 見逃していた。
やっと? 初めて庭で見た時、
動物園以外で たぬきを見たことがなかった私は、
『野生のたぬきって こんなもんなんかあ?・・・』と
思ったが、田舎育ち?の坂口は
『あれは 自然の たぬきとちゃう・・・』
と 随分 ショックを受けていた。
ガリガリたぬきの親子は、
隣の庭のぶどうやら
うちの カスカス トマトを
もそもそと あさったりして
暫くすると どっかに消えていった・・・
カラスは 司令塔のような
アンテナの上に とまって
ゴミの日の袋を 上手に狙っているのに・・・
時々 山に はりついた 住宅群を見ながら
すっかり人口が減った
少し未来の事を想像してみる・・・
廃虚・・・森・・・それとも・・・
あまり つきつめて考えると
山奥にこもって 自給自足で暮すしかなくなるので
ほどほど で 思考をとめるしかない・・・けど
余白って 大切・・・
ふとっちょカラスとガリガリたぬき
2006.10.07