写真は 先日 無事に終わった棟上げの風景。
完成すると隠れてしまう骨組みの
一つ一つにも たくさんの人の思いや手のあとがあって、
初めて、その日(棟上げ)を迎える。
組上げる材木は、
プレカットといって 棟上げ(建前/たてまえ)までに、
加工工場の人や現場監督と 事前に打合せを重ね、
その上で加工の完成した木材を
当日は手際よく組上げていく作業になる。
工場から材木が来て・・・となると
『人の手?』と思ってしまうかもしれないけれど、
材木を育てた人の手
切り出された木を保管していた人の手
機械で加工した人の手・・・
機械では出来ない部分を加工してくれた
加工工場の中の大工さんの手・・・・
もちろん 当日組上げてくれた職人さんたちの手・・・
本当に 色々な人のおかげで 形ができていく。
現場での手刻みでしか作れない部分もあったり
組上げる順番で気になる箇所があった坂口は
当日の朝 少しだけ心配そうに出かけた。
帰ってきた時は、ヘトヘトだったようだけど
やっぱり うれしそうな様子。
特に問題もなく無事完了したこと。
思い描いていたモノが形をあらわし始める喜び。
そして、一仕事終えて誇らしげな職人さんたちの顔や
施主のご家族の様子。
設計者にとっても また ここからがんばろう と思う瞬間。
資材高騰などで 予算の調整に苦労したことや
地中から思いがけないモノがでてきたことや・・・
色々ありつつも また一つ 棟上げが無事に完了しました。
柱や梁などは、構造材等に兵庫県産材の木材を採用し、
県産材融資を採用しています。
棟上げ
2007.07.27