『FOUR SEASONS HOUSE 』の完成見学会 初日が無事に終わりました。
たくさんの方にお越しいただき、ゆっくりとご説明できなかった部分などもあるので
少し設計時のこだわり部分のポイント等をご紹介します。
昨日の夕方の外観写真です。
雨続きで、外構の工事が随分難航しましたが、
工事中の写真と比べるとぐっと雰囲気がでました。
オープンな前庭ゾーンは、住うご家族にとっても、
道行く人にとっても 四季折々の表情を見せてくれます。
玄関を開けると気泡ガラスの窓が見えます。
明かり取りの為と内部からも前庭の緑を楽しむ為の窓です。
特殊な気泡入りのガラスを本ステンド加工して製作しています。
ガラスは合わせガラスの加工を施し、長期の外部での使用に耐えうる様な工夫をしています。
写真は工事中の写真ですが、今はこの窓越しに
ブルーベーリやアオダモの木の姿等が見えます。
少し廊下を歩いて、リビングへ入ると、いくつかの窓が見えます。
地窓越しの庭は、眺める位置ごとに見え方が違う様に計画しています。
一見 石の様にも古い木株の様にも見えるのは、実は木の化石です。
これは奥さまのご実家にあった物をいただき、ここへ設置しました。
部屋に入って来た時と、ソファーに座った時に、
少し見え方に変化をもたせる為に、
かなり重量のあるこの化石を、
最終の配置決めの時に動かしてもらいました。
写真は、人力で化石を動かしているところを上から撮っています。
周辺の板塀の工事が間に合いませんでしたが、
出来るとまた雰囲気が変わると思います。
また この坪庭は、お風呂側から見ると、
モミジが楽しめるようになっています。
この地窓は、ディティールを極力消した窓ですが、
リビングの通風を確保する為に、
開けられるように計画しています。
開けると座っている高さに、すーっと風が抜けます。
リビングのもう一つの窓です。
家へ訪れた人にとっては、南の庭を少し切取って見せる窓です。
奥のダイニングのゾーンへ行って初めて庭の全景が見えます。
住まい手にとっては、ソファに座った目線で
外部との一体感が得られるように配慮し、窓の大きさ高さ等を計画しています。
絞られた窓越しに、家の中の自分の居場所から見る庭の風景は
住まい手の方の 特等席となります。
ダイニングからの風景。
ダイニングテーブルを囲み、座った時の目線や
外部との繋がりに配慮して計画しています。
ダイニングには、もう一つピクチャーウィンドウがあります。
どこにいても外部との心地よい一体感を感じらる計画です。
南庭、前庭、外部と緩やかに繋げていることで
限られた空間を広く感じさせながらも
囲われている安心感を作り出しています。
また 夏場は、樹々が茂り、陽射しを遮るだけでなく
木陰越しの涼しい風をもたらしてくれる
内部空間にとっても、重要な調整ゾーンとなっています。
窓廻りは、ディティールを消しながらも
風がきちんと抜けるという事にも配慮をして計画しています。
その辺りも、見学時の一つのポイントかもしれません。
また 来られた方の多くの方が、
収納量の多さにびっくりされていました。
便利な場所に大きなパントリーがあったり
こんな場所に?!と驚かれる場所に
ファミリークロゼットがあります。
ファミリークロゼット奥には洗濯を干せる場所を計画している為
暮らし始めても生活感が出にくいという事にも配慮しています。
ファミリークロゼット内部の戸の姿鏡
引き込み戸についているので
見学時には見落とされた方もあったかと思います。
手元の煩雑な部分を隠せるように、また一部火を使う部分は壁を設けた
シンプルな佇まいのキッチン。写真はまだ工事中のものですが。。。
キッチンの天板カウンターの奥行を通常より少し広めにした事で
配膳や調理等などができるスペースにゆとりがうまれています。
冷蔵庫や家電製品などは、全て背後のパントリーに隠せるようになっていて
パントリーの引き戸を開けると一体空間として利用できるため
家事動線もかなりコンパクトなキッチン。
リビングからはキッチンの煩雑になりがちな部分は見えない工夫になっています。
間接照明の埋込まれた部部分は、飾り棚。
ガラスの器等を飾って、見せながらの収納を楽しめる計画になっています。
シンプルな人工大理石のシンクに、シンプルな水栓。
1つで、浄水機能や引き出して使えるシャワー機能など一体になっていて
しかも、すっきりとした形のデザイン。
浄水器のカートリッジはカウンター下に収納されているタイプとなっています。
その他にも、子供部屋には、元気な男の子が登って遊んだりできる大きな柱と
ブランコをつけられる計画の大きな梁があります。
和室は、壁を和紙貼りとし、押入戸襖は、手透きの迫力ある和紙貼り
引手を革の引手を採用しています。
最終的には和紙のプリーツスクリーンを窓につけるので光の感じが、ぐっと落ち着き他の部屋とはガラッと雰囲気の異なる空間に仕上がると思います。
今日も 夕方の 5時まで完成見学会を開催していますので
お時間あれば 是非 お越し下さい。
問合せ先 -Studio tanpopo-gumi-
tel:078-785-3666 (事務所が不在の場合も転送されます)
完成見学会初日のご報告
2010.03.14